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まぶたが重い…それ、体の内側からのサインかもしれません
まぶたが重い…それ、体の内側からのサインかもしれません
「最近、目が重たい」「夕方になると、まぶたが下がってくるような気がする」
そんな感覚を覚える方が、今とても増えています。
スマホやパソコンの画面を長時間見ることで、目の筋肉が疲れたり、まばたきの回数が減ったりすることで目の乾燥や緊張が強くなります。
特に、日々の家事や育児、お仕事に追われている女性の皆さんは、自分の体の変化に気づく余裕がないこともあるのではないでしょうか。
目元の不調は、疲れや年齢のせいと片づけられてしまいがちですが、実は体のバランスの乱れが原因になっていることもあります。
西洋医学では、このような症状は「眼精疲労」や「眼瞼下垂」と関連づけられることがあります。
まぶたを支える筋肉の疲れや、目の奥にある神経の働き、血流の悪化などが複雑に関係していることが考えられています。
一方で、東洋医学では「肝(かん)」と「腎(じん)」のはたらきが目の不調に深く関係していると考えられています。
肝は血を巡らせて目に栄養を送り、腎は生命力や全身のエネルギーとつながっているとされます。
このような東洋医学的な考え方に基づいて、鍼灸では「攅竹(さんちく)」「四白(しはく)」などの顔のツボや、「百会(ひゃくえ)」「肩井(けんせい)」などの頭・肩のツボを用いて、目のまわりだけでなく全身の巡りを整える施術が行われています。
目の疲れやまぶたの不調があるときは、症状の出ているところだけを見るのではなく、体全体のバランスを意識したアプローチが大切だと考えられています。
鍼灸は、体の声にやさしく寄り添いながら整えていく方法のひとつです。
また、ご自宅で簡単にできるセルフケアとしては、蒸しタオルを目元にあてて温める方法がおすすめです。
これによって血行がよくなり、緊張がほぐれやすくなります。
画面を長時間見続ける前に、1時間に1回は目を閉じて休める時間を意識して取ってみてください。
深呼吸をするだけでも、体と心にゆとりが生まれやすくなります。
まぶたの重さや目の違和感は、体が送ってくれる小さなサインかもしれません。
そんなときは無理をせず、ご自身の体とやさしく向き合ってみてくださいね。

