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仕事帰りの頭痛に…疲れ脳をゆるめる鍼灸のちから
仕事帰りの頭痛に…疲れ脳をゆるめる鍼灸のちから
夕方になると、頭がズキズキと痛むことはありませんか?特に働く女性に多いのが「緊張型頭痛」です。
長時間のパソコン作業やスマホの使用、姿勢の崩れ、無意識の食いしばりなどが原因で、首や肩の筋肉が緊張し、血行不良を引き起こします。
結果として、頭全体が締めつけられるような痛みが生じることがあります。
また、女性はホルモンバランスの変化によっても頭痛が起こりやすくなります。
月経前や排卵期にズキズキと脈打つような痛みが起きたり、光や音に敏感になったりする片頭痛もよく見られます。
日々の忙しさのなかで、自分の体の変化に気づきにくい方も多いかもしれませんが、頭痛は体からのサインのひとつです。
東洋医学では、頭痛は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」のバランスの乱れによって起こると考えます。
ストレスが続くと「気」の流れが滞り、こめかみが痛む「気滞(きたい)」の状態に。
また、寝不足や月経などで血が不足すると「血虚(けっきょ)」となり、ふらつきや目の奥の痛みが出ることもあります。
「痰湿(たんしつ)」という、水の巡りが悪いタイプの方は、頭が重だるくスッキリしない感覚が続くのが特徴です。
鍼灸治療では、こうした体のバランスを整えることで頭痛の改善を目指します。
代表的なツボには、頭頂部の「百会(ひゃくえ)」、こめかみの「太陽(たいよう)」、首筋の「風池(ふうち)」などがあり、
気や血の流れを整えるように働きかけます。
体質やその日の体調に合わせて刺激の方法を調整することで、心身ともにリラックスした状態へ導きます。
さらに、日常生活で取り入れられるセルフケアとしては、ホットタオルで目元や首を温めたり、
軽いストレッチを行ったりすることが効果的です。
東洋医学の視点からは、「百会」や「太陽」などのツボを指でゆっくりと押したり、市販のお灸などを使うと、気血の巡りを整える助けになります。
足元の冷えを防ぐことも、上にのぼった気を下げるうえで大切です。
さらに、朝の白湯や体を冷やさない服装も、気の巡りを整えるひと工夫です。
つらい頭痛に悩んだときは、体の内側から整えるケアを試してみてください。
毎日を少しでも楽に過ごせるように、自分自身の体と向き合う時間を作ってみるのも良いかもしれません。

