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東洋医学とツボで整える、自律神経のセルフケア
なんとなく気分が落ち込む、夜なかなか寝つけない、肩や首が常にこっている……。
そんな漠然とした不調に悩まされる女性は少なくありません。
検査では異常が見つからず、「気のせいかな」とやり過ごしてしまうこともあるかもしれません。
けれど、そうした違和感こそが、心身のバランスが崩れかけているサインであることも。
東洋医学では、このような状態を「気(き)のめぐりの乱れ」や「陰陽のバランスの崩れ」としてとらえ、体全体の調和を重視してケアしていきます。
自律神経は、呼吸や消化、体温調節、ホルモン分泌などさまざまな働きに関係しています。
ストレスや疲労、睡眠不足が続くと、自律神経の切り替えがうまくいかず、
心身のリズムが乱れて不調が現れることがあります。
東洋医学では、気の通り道を「経絡(けいらく)」と呼び、その上にある「経穴(けいけつ/ツボ)」を刺激することで、
気・血・水の巡りを促進し、体のバランスを整えるとされています。
以下に紹介するツボは、日常でもやさしく指で押せる場所ばかりです。
・神門(しんもん):手首の小指側にあるくぼみに位置し、心の緊張や不眠に用いられます。
深い呼吸とともに軽く押すことで、気持ちがゆるやかに落ち着いてきます。
・労宮(ろうきゅう):手のひらの中心あたり。心がざわつくときや怒りを感じるときに穏やかに作用します。
・百会(ひゃくえ):頭頂部の中央にあり、気分の沈みや集中力の低下、不眠などにおすすめです。
・三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本分上にある、婦人科系の不調や冷えに適したツボです。
ツボ押しの基本は、強く押しすぎないこと。
息を吐きながら5〜10秒ほどやさしく押し、ゆっくり離すのを数回繰り返すだけで十分です。
心地よさを大切にし、自分のペースで続けてみましょう。
さらに、自律神経を整えるには生活リズムも大切です。
毎朝同じ時間に起きて太陽の光を浴びる、食事の時間をなるべく一定にする、
夜はスマホやテレビの使用を控え、心を休める時間をつくること。
どれも地味なことですが、積み重ねることで体のリズムが整いやすくなります。
無理をしなくてもいいのです。
「今日は呼吸を意識できた」「ツボをひとつ押してみた」
そんな小さな“できた”が、自分を整える第一歩になります。
不調を我慢しすぎず、自分の体の声に耳を傾けてあげましょう。

