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ぎっくり腰、突然の痛み。その背景と東洋医学の考え方
ぎっくり腰とは?
「突然腰に強い痛みが走って動けなくなった」
そんなぎっくり腰。急性腰痛症とも呼ばれ、重い物を持ち上げたときや腰をひねったときなどに起こります。
「魔女の一撃」とも表現されるような、激しい痛みが特徴です。
どうして起こるの?
ぎっくり腰のきっかけはさまざまです。
長時間の同じ姿勢
重い荷物の持ち上げ
慢性的な運動不足
姿勢のクセや冷え
ストレスや疲労の蓄積
筋肉や靭帯に負担がかかり、痛みとして現れると考えられています。
東洋医学の見方
東洋医学では、ぎっくり腰は「気血(きけつ)の巡りの乱れ」や「冷え」によって引き起こされるとされます。
例としては:
寒湿タイプ:冷えで腰が痛く、温めると楽になる
気滞タイプ:ストレスで気が滞り、張ったような痛みが出る
気血不足タイプ:体力が落ちているときに痛みが出やすい
それぞれのタイプにより、体の状態やケアの考え方も変わります。
鍼灸ではどうアプローチする?
鍼灸では、ツボ(経穴)を刺激することで体の巡りを整えるサポートをします。
その方の体質や体調に合わせて、施術の内容が決まります。
たとえば:
命門・腎兪:腰まわりの温めや巡りの促しに
太衝・百会:気の流れを整え、ストレスケアに
足三里・関元:エネルギーの補いに
どのツボを使うかは、その日の状態を見ながら判断されます。
ご自宅でできる予防も
日常生活の中でも、ぎっくり腰の予防につながる工夫があります。
重いものを持つときは、膝を曲げて
腰まわりを冷やさない
同じ姿勢を長く続けない
疲れをためすぎない
無理のない範囲で体をいたわることが大切です。
最後に
ぎっくり腰はある日突然やってきます。
つらいときは無理をせず、必要に応じて医療機関や専門家にご相談ください。
東洋医学の視点から、体の巡りやバランスを整える方法に興味がある方は、鍼灸院のご利用もひとつの選択肢です。
※本記事は東洋医学に基づく一般的な考え方をご紹介するもので、効果を保証するものではありません。


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